LECTURE
                                               
  イタリア人が風邪をひくとオリーブオイルを飲むわけ
                            
生でオリーブオイルを飲むとオイルによっては喉の粘膜に触れるとピリピリ感や辛味を感じる時があると思います。これはオリーブオイルのテイスティング用語では「ペッパリー」と言われ辛味として表現されます。苦味、辛味、渋味の三大味の一つです。

食べ方を知らない初心者の方は、いきなり飲む為喉の奥で直接にこのピリピリとした刺激を感じてしまいます。咳き込んでしまう位、辛いものもあります。
この辛味、決して悪いものではなく、産地別の品種の味の個性となるわけです。因みに料理の中で使うときには無くなってしまい、美味しい味に変化してしまいます。

このピリピリ感は一度慣れてしまうと無くてはならないものになります。ベテランの方ほどその傾向が強い様です。ビールの苦みのよさもこれと同じ様なものかもしれません。中部トスカーナ地方のオリーブオイルにその特徴が強いと言われていますが、我がプーリア州にもあります。

この ピリピリ とした刺激の正体は“オレオカンタール”と言います。“オレオカンタール”とよく似た、仲間の物質があります。それは“イブプロフェン”です。これは風邪薬などに含まれる抗炎症薬です。驚いたことに、この“オレオカンタール”の秘密が最近解き明かされました。炎症などを抑える物質だったのです!2005年にペンシルバニア大学チームが発見し、イギリス科学雑誌の権威「ネイチャー」に発表しました!

オリーブオイルにはコレステロール値の調節など様々な健康効果が認められていますが、抗炎症作用も科学的に証明されたことになります。イタリア人が風邪をひいた時によく上質のオリーブオイルを飲んだり、肌に塗るのはその為だったのですね。“オレオカンタール”の抗炎症作用は“イブプロフェン”より体にやさしいです。素早い効果を期待するのなら医薬品である“イブプロフェン”を摂取したほうがいいかもしれません。

毎日の食生活でオリーブオイルを使って“オレオカンタール”を摂取するということは、“イブプロフェン”と同様の健康効果を期待できる可能性があります。美味しくて、体に優しく抗炎症効果のあるオリーブオイルを日々の生活の中でぜひお役立てください!
 
 
     
  過去のレクチャーはこちらをご覧下さい