LECTURE
                                               
 

オリーブオイルと健康
不飽和脂肪酸は成人病に有効
バターなど動物性脂肪は飽和脂肪酸を含んでいますが、オリーブオイルにふくまれるのはリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸。リノール酸は血液中のコレステロールを抑制し、オレイン酸は血小板凝結を起こす要素に対して有効な働きをもっています。オリーブオイルはとくにオレイン酸の含有量が食用油では最も高いことで知られており、毎日適量を摂取することは、動脈硬化など成人病予防に効果があるわけです。さらにビタミンEやカロチンを含むオリーブオイルは、内臓の粘膜を柔軟にしたり分泌器官の働きを調整するなど、便秘を防ぎ肌を美しくする作用もあります。油というと気になるカロリーも、他の植物油よりわずかですが少ない物です。

オリーブオイルは酸化しにくい
油を熱し続けると煙がでてきますが、これは油が臨界点(発煙点)に達したためで、臨界点をすぎると油は急速に酸化(劣化)します。酸化した油は下痢や腹痛を起こし、動脈硬化の原因となるコレステロールを増やすもととなります。臨界点はバターなどが110度と最も低く、普通の揚げ油でも180度くらい。ところがオリーブオイルは臨界点が210度と油の中で一番高いので、フライの適温180度で使っても酸化が少ないわけです。因みにオリーブオイルは揚げ油で使うのがいたみ易くなく、何回でも使え一番経済的です。
地中海式ダイエット

イタリアの食生活は他の欧米諸国に比べて、穀類を摂る比率が高く、脂肪の総量が少ないことが特徴。脂肪では植物性脂肪が多く動物性脂肪が少ないのは、食用油としておもにオリーブオイルを用いているためです。さらに肉は赤身が多く、魚介類も常食し、野菜や果物も各種食べる食生活が、“地中海式ダイエット”として世界中で注目されています。これは地中海沿岸地方の伝統的な食事習慣をもつ人に心臓病や動脈硬化・脳血管障害などの成人病が少ないため、現代医学・栄養学の観点からその食生活を分析してみたところ、食習慣に学ぶべきところが多いころがわかったのです食習慣の基づいた“地中海式ダイエット”を6週間行っただけで、値や血糖値が、著しく下がったことが報告されています。